【十二ヶ月の句盃】
俳句は、自然を見つめ自然を思う日本人の感性と日本語が凝縮された世界。 その俳句を、より身近に感じて頂きたい。 俳句の中の自然観季節感をカタチあるものに表現したい思いから、この「句盃」は生まれました。 誕生月の句やお好きな句とともに、 ご自分への、大切な方への贈り物にしていただけましたら幸いです。
この小盃の絵柄は「筍」をデザインしたものです。
12ヶ月の中の5月の絵柄です。
「筍」夏の季語
叢がりにたかんなの生え茜さす
俳句作家上野貴子の俳句のモチーフからこの器の絵柄が生まれました。
品切れの場合はご注文から1ヶ月程お時間を頂いております。
ひとつひとつ手作りですので絵柄や風合いが微妙に異なることをご了承下さい。
【モチーフについての歳時記】
筍は俳句では
「たかんな」と言われています。初夏の季語で懐かしい呼び名です。他に
「竹の子」「笋」などとも書かれています。
食用には「孟宗竹」「淡竹」「真竹」などがあり、早いものは三月上旬から収穫するが、やはり初夏が旬の味わいです。
「筍飯」が代表的で、筍を炊込んだご飯のこと。
竹はすくすくと伸びるのが早く、夏の内に大きく成長して若竹となります。
この頃の青々とした新葉の盛りを、俳句では
「竹の春」と言い秋の季語となります。
竹の子の成長は根がつながっているためだと言われ、「竹の春」には一斉に青々と美しく、三月の頃には、親竹が筍に栄養分を与えて黄色くなり落葉するため
「竹の秋」と言われます。
俳句では、勿論、春の季語となります。竹は面白い習性を持つ植物ですね。
それだけに人々に愛されて食用にされて来ました。古風な日本的な森林のイメージでもありますね。